Suez Canalスエズ運河の魅力
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スエズ運河
スエズ運河ついて
スエズ運河の歴史
スエズ運河の完成・開通は1869年11月で、フランス人レセップスがエジプトから開削権を認められ、1859年に着工しました。それから10年の月日を重ね開通に至ります。しかし運河会社は経営難に陥り、1875年に会社がイギリスに売却、以降はイギリスがインドなどのアジア地域支配にこの運河を利用しました。第二次世界大戦後はエジプト革命で民族主義が高揚、当時のナセル大統領が1956年に国有化を宣言しスエズ戦争が起こり、その結果エジプトの国有化が認められました。
1960年代以降になるとタンカーなど船舶の大型化が進んだため、スエズ運河は全幅と水深が不足し、大型タンカーが通過できないという問題がありました。そのため拡幅工事が行われることとなり、当時のサダト大統領は、1975年から1980年にかけてスエズ運河の拡張工事が行われました。その工事は主に日本の経済援助と技術支援で行われたことで有名です。
スエズ運河とは
スエズ運河は、アフリカとアジアの境界であるエジプト・スエズ地峡に整備された全長193kmの人工運河で、地中海と紅海を南北に結ぶ交通・貿易の要衝の一つです。ヨーロッパからインド洋・太平洋地域の海上輸送の距離短縮に大きな役割を果たしています。例えば、オランダのロッテルダムから日本までの航海距離を見ると、スエズ運河を経由した場合は約20,728㎞、これがアフリカ周りとなると約26,867㎞もかかります。この運河のお陰で約23%も航海距離が短縮されました。
スエズ運河の特徴
スエズ運河の特徴的な航行方法に「コンボイ」という運用方法があります。これは船舶がコンボイ(船団)を組み、約113kmの複線区間ですれ違うというものです。スエズ運河は、全長193kmに対し紅海と地中海の水位差が最大2.5mしかないため、閘門を持たないことも特徴の一つです。
スエズ運河の拡張工事
2014年8月より、世界の貿易量の拡大を見据え、総工費約90億ドルを投じ、拡張工事を行いました。驚くべきは工事期間わずか1年という短期間で実施、全長193kmの約4割に相当する72kmの区間で、複線化、拡幅・増深を行いました。これにより今までより長い区間で相互航行が可能となり、すれ違いの為に待機時間が減少し、航行時間が最大約4割短縮されたといわれています。
スエズ運河の場所
スエズ運河運航シーズンと見どころ
クルーズ客船で通航するスエズ運河はヨーロッパのクルーズの運航シーズンを迎える春頃と運航シーズンが終盤を迎える秋頃に多く設定される傾向にあります。これは冬のシーズンに暖かな東南アジアや南半球でクルーズしていた客船が、ベストシーズンを迎えるヨーロッパに移動するために航路としてスエズ運河を通航するためです。秋には逆の事が起こります。
その為、スエズ運河通航クルーズは比較的クルーズ期間が長く、2週間から長いものだと1か月のものまであります。
最近では小型客船が短期間でスエズ運河通航するコースを設定しているので、運河制覇が目的の場合はこういったコースを選択するのも一つの方法です。
周囲に高い建物や山がないため地平線まで見渡せることもあります。また船が船団を組み、航行する光景をご覧いただいたり、日本と関係の深いムバラク平和橋があったりと見所もたくさんあります。
またスエズ運河通航の前後には、エジプトやヨルダンに寄港するコースが多く設定され、エジプトではポートサイドからカイロへ、サファガからルクソール観光を、またヨルダンではアカバからインディージョーンズの舞台でもある世界遺産のペトラ遺跡などを訪れることも可能です。
スエズ運河通航
(プリンセス・クルーズ)
スエズ運河通航
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