Worldワールドクルーズ・世界一周・グランドクルーズの魅力

クルーズファンならずとも、旅好きなら一度は乗ってみたい憧れの世界一周・ワールドクルーズですが、日本船・外国船、客船グレード、時期、航路など様々な種類があります。
ここでは、乗船経験・販売経験豊富なクルーズ・マスターが、世界一周・ワールドクルーズの魅力、費用、比較、注意点・アドバイスなどを分かりやすくご案内します。

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ワールドクルーズ・世界一周・グランドクルーズ

世界一周クルーズとワールドクルーズの違い
ウィキペディアによると、「世界一周」の基本定義は、「ある地点と、その対蹠地(地球の反対側となる地点)の両方を通る、大きな円を描く経路」とあります。他にも「全ての子午線を横切って出発地に戻る」、「五大陸全てを経由して出発地に戻る」、「発着地が同じで一筆書きで地球をめぐること」、「赤道を通過する」、「大西洋と太平洋を横断すること」、など様々な説があるようです。
一方、「ワールドクルーズ」は外国船においては、世界一周の英語的な意味で使用されますが、日本では、きっちりと一周しないクルーズや広域に世界をめぐる場合にも使われ、若干ゆるやかな意味合いがあるようです。

左の航路図のようなマイアミ発着ですべての経線を超えて一筆書きで地球を一周している航路は「世界一周クルーズ」と呼びますが、右のような航路、マイアミからバルセロナまでで、出航地に戻ってこない航路は「世界一周」と呼ばず「ワールドクルーズ」と呼んだりします。

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世界一周・ワールドクルーズとは(タイプと特徴) 

クルーズ日数
短いもので約90日間、長いもので180日超というものもありますが、110日間程度が一般的です。

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発着地
その客船の母港や世界各地からのアクセスがいい都市が発着地となることが多く、例えば、飛鳥Ⅱならば横浜発着・神戸発着、クイーン・エリザベスならばロンドンの外港のサウザンプトン発着、クリスタル・クルーズならばロサンゼルス・マイアミ発着などとなります。
また、日本船はフルクルーズのみで発表・発表を始め、区間乗船コースは状況によって発表になる年とならない年があります。それに対して、外国船ではフルクルーズ発表と同時に区間乗船コースが発表・発売になるケースがほとんどです。

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訪問国・都市
寄港数は、15~30か国、25~40都市のものが多く、客船グレードが高くなるほど、日数が長めで、寄港地の滞在時間が長いゆったりスケジュールになる傾向にあります。

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日本船か外国船か
それぞれの魅力は後述しますが、日本船はすべての船が毎年実施するわけではなく、年によっては行われない場合があります。
外国船は、ラグジュアリークラスのフラッグシップを中心に毎年10隻前後がワールドクルーズを実施します。

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航路タイプと実施時期
航路のタイプは大きく分けて、①日本船による北半球航路、②日本船による南半球航路、③外国船による北半球航路、④外国船による南半球航路があり、時期も異なります。


また、世界一周・ワールドクルーズの進行航路には、①西回りと②東回りの2タイプがありますが、体への負担が少ない西回りが圧倒的に多く、(特殊な航路を除き)絶対的に西回りがおすすめです。

【コラム】どうして、西回りの航路の方が、体の負担が少ないのでしょうか?
クルーズ旅行では、翌日の寄港地と時差がある場合、夜お休みになる際に時計を1時間早めたり、遅らせたりして、時差調整を行います。西回りの航路の場合、時差がマイナスに働くので、就寝時に時計を遅らせてお休みいただくことになります。
例えば、ギリシャのアテネを出航して、翌日の朝イタリアのチベタベッキア(ローマの外港)に入港するスケジュールにおいて、夜23時に就寝する場合、時計を夜22時に1時間遅らせてお休みいただきます。
つまり、その日は一日が25時間となり、睡眠時間の確保など時間にゆとりができ、体への負担が少なくなります。


世界一周・ワールドクルーズの魅力

画像①とにかく楽!
船は「動くホテル」。のんびりと過ごすリゾートホテルの感覚で、日常生活を船の上で送りながら、食べて遊んで学んで寝て、目覚めれば次の町。移動の負担がなく、時差の調整が少ないこともその理由です。煩しい入国などの手続きもほぼなく、訪問地では大きな荷物を持って移動する必要もありません。

画像②安心・安全の旅
クルーズは、もともと海象条件も安定した海域、治安のよい寄港地を選択したスケジュールが組まれています。
乗船時には非常に厳格なセキュリティチェックが行われ、船内では身分証明された乗客とクルーだけなので、余計な心配をすることなく旅を楽しめます。
また、基本的にはパスポートは船に預けたままですので、通常の海外旅行のように重いバッグを盗難に気をつけながら持って移動する煩わしさから解放され、寄港地での観光旅行もほぼ手ぶらです。船上では、クルーズカード1枚で精算ができるので、現金を持ち歩く必要もありません。要は、ほぼ手ぶらで何か月も周遊旅行が可能です。
乗船時には全員参加の避難訓練も義務付けられており、安全には万全を期しています。

画像③想像以上にコストパフォーマンスがいい
クルーズは豪華で高いイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、ワールドクルーズは想像以上にコストパフォーマンスがとても良い旅のカタチです。
もちろん船内の部屋タイプやクルーズ船によって費用は変わりますが、なぜコスパが良いのかを飛行機を利用した場合と比較・紹介しますので参考にしてください。

画像④船旅ならではの絶景が楽しめます
船上では、毎日美しい景色を楽しむことができます。例えば、朝日に輝く海や水平線の彼方に沈む夕日、洋上から見る星空、入港・出航の感動的なシーン、世界遺産の大自然、運河の通航・・・。クルーズ旅行経験した方が口々に言う、何度でも味わいたいと思う景色。ぜひ体感ください。
<世界三大運河>
パナマ運河の紹介ページはこちら▶ 
スエズ運河の紹介ページはこちら▶ 
キール運河の紹介ページはこちら▶ 

画像⑤個を重んじながらの新型洋上コミュニティ
クルーズ船は、マイペースで過ごせる快適な空間。ご自身の体調・気分次第でスケジュールを組めるので、個人の意思を尊重する快適な生活空間。でありながら、同じ船に乗る運命共同体。
船内でのイベントや教室などを通して、様々なコミュニティが形成されます。


世界一周・ワールドクルーズ、日本船で航くか、外国船で航くか
コース選択をする時、行ってみたい国や都市が含まれているかどうかも重要ですが、まずは日本船で航くか、外国船で航くかを決めなければなりません。それぞれの魅力・特徴を比較してみました。


日本人向けサービス充実の船会社・コースはこちら▶ 


世界一周クルーズとワールドクルーズのクルーズ代金を徹底比較
日数の長い旅行なので、それなりに費用は高いですが、ホテルに宿泊しながら、飛行機やバスと世界一周旅行をするより、実はリーズナブルです。ここでは2020年前後に設定された世界一周・ワールドクルーズをピックアップし、クルーズ代金を徹底比較します。
※いずれも、1室2名利用時のお一人様代金。早期割引適用済みの代金です。
※外国船のクルーズ代金は、比較しやすいように1米ドル=110円で換算、万円単位に四捨五入しています。

また、非常に重要なのが、船会社が提示する「クルーズ代金」には何が含まれていて、何が含まれていないかということです。客船クラスに関係なく、「クルーズ代金」には、一般的に、宿泊代、移動費、食事代、エンターテイメント代、施設使用料は含まれていますが、港湾諸税、チップ、ドリンク代、寄港地観光などは船会社によって異なります。
カジュアルクラス客船ほど、クルーズ代金以外に別途費用が発生するものが多く、ラグジュアリークラス客船ほど完全なオールインクルーシブとなり、別途かかる費用が少ない傾向にあります。
客船クラスについてはこちら▶ 

◆日本船&外国船ラグジュアリークラス客船 世界一周・ワールドクルーズ


◆外国船プレミアムクラス&カジュアル客船 世界一周・ワールドクルーズ


クルーズ代金以外の費用の算出方法
①寄港地観光・オプショナルツアー・エクスカーション費用
クルーズ代金以外の費用として、最も多くを占めるのが寄港地観光費用です。
内容・料金などの詳細が発表されるのは、1年前から半年前にご予約者に対してご案内ということがほとんどなので、世界一周・ワールドクルーズ検討のタイミングで総費用が算出できないのが実情です。
そこで、船会社や都市、コース内容によって、かなり価格幅がありますが、バスを利用した一般的なコースの代金の目安を下記の通りまとめました。



上記の一般的な観光プランだけでなく、ヘリコプター・潜水艇・個人専用車などを利用するプラン、高級レストランのディナー付きやコンサート鑑賞プランなど、もっと値段の張るコースも沢山設定があります。
また、港から内陸に足を延ばしてホテルに何泊かする「オーバーランドツアー」の設定もされることがほとんどです。こちらも内容次第ですが、2泊3日のもので15万~30万円、4泊5日で30万~60万円が目安となります。
また、ラグジュアリークラスの客船は、港と街または最寄りの駅までのシャトルバスが無料で提供されているのに対して、カジュアル客船は有料またはシャトルバスの運行そのものの提供がなかったりします。

②ドリンク代・アルコール代
クルーズ代金以外の費用として、次に多くを占めるのが飲み物代です。一般的に、ビュッフェレストランなどに設置されているセルフサーバーのドリンク(水、お湯、アイスティーなど)、食後のコーヒー・紅茶などは無料となっています。
外国船ラグジュアリークラス客船では、ソフトドリンクはもちろん、年代物のワインなどを除いたかなりレベルの高いアルコールまでがクルーズ代金に含まれていますが、一方で、カジュアルクラス客船の場合は、ボトルのミネラルウォーターから有料であることがほとんどです。多く飲まれる方はドリンクパッケージなどもありますので、併せて検討されるのもよいでしょう。

③港湾使用料・諸税・ポートチャージ
船会社によって表現は異なりますが、クルーズ代金とは別途事前にお支払いいただく費用です。ラグジュアリークラス客船の場合は、クルーズ代金に含まれていることがほとんどです。別途支払いが必要なコースに関しては、パンフレットやWEBサイトに明記されていますので、必ずご確認ください。

④船内チップ
こちらも客船と客室クラスによって異なります。ラグジュアリークラス客船は、ノーチップ制がほとんどです。船内チップが必要な客船の場合、対象者はダイニングのウェイター、アシスタント・ウェイター、キャビンスチュワーデスで、1泊1人あたり$10~15が目安となります。
また、美容室や有料ワインなど、船内で有料なサービスを利用された場合、サービス料が別途15%程度かかります。

⑤クリーニング代とWi-Fi接続
船内には、セルフランドリー(洗濯機、乾燥機、アイロン台)が備わっており、1回$1~2程度で利用いただける客船がほとんどですが、ラグジュアリークラス客船では、洗濯洗剤や柔軟剤も含め無料で利用できます。また、有料のクリーニングサービスやプレス(アイロンのみ)サービスもあります。
メールやインターネット利用などに欠かせないWi-Fi接続ですが、陸から離れた船内では、客船が提供するWi-Fiサービスを利用しなければネットワークに接続することができない上、通常のものよりかなり割高となっています。こちらの費用もラグジュアリークラス客船では、無料で提供されていることがほとんどです。
これらの費用は、通常のクルーズだと有料である客船でも、ワールドクルーズでは特典として無料で提供していることもあります。詳しくはお問合せください。

⑥その他個人的費用
その他別途かかる個人的な諸費用としては、ご自宅から港までの交通費、有料スペシャリティレストラン、スパ、美容室、ショッピング、カジノ、写真代、特別な有料イベントなどとなります。


各船会社紹介ページ
飛鳥Ⅱ
リージェント・セブンシーズ・クルーズ
シルバーシー・クルーズ
シーボーン
クリスタル
キュナード・ライン
オーシャニアクルーズ
ホーランドアメリカライン
プリンセス・クルーズ
※iCruiseサイトに掲載のない世界一周・ワールドクルーズもございます。ご検討の方はお気軽にお問い合わせください。


世界一周クルーズとワールドクルーズの注意点とアドバイス

まずは、客船リサーチ
寄港スケジュールも重要ですが、100日近くも暮らすのですから、当たり前ですが大切なのは客船選びです。その船が自分に合うのかどうか、実際に短めのクルーズ(2泊以上)に乗ってみることをお勧めします。そうすることで船内生活がイメージでき、持って行くものがより具体化されたり、リピーター特典もゲットできたりします。
また、その船でなくてもその船会社の説明会や見学会に実際足を運んでみたり、動画や乗船経験者のブログを見てリサーチすることも可能です。

早めのご予約を
各社、コースは2年ほど前に発表され予約受付が行われますので、希望の船や客室を押さえるためにも早めに予約するのがポイントです。早期予約割引適用期日や特典内容も必ずチェックしてください。
またキャンセル待ちでも、キャンセル料がかかり始める頃には空きが出てくることもありますので、あきらめずに待ってみるのも方法です。

ご予約先はクルーズのスペシャリトに
予約先の担当者とは長いお付き合いをしていくことになりますので、クルーズ販売経験だけでなく乗船経験も豊富なスタッフが複数常駐しているところがお勧めです。
iCruiseは、日本で最初の外国船社代理店ICMが手掛ける個人旅行専門部門。
クルーズ・マスターをはじめ、クルーズのスペシャリストがお客様一人一人に合った個人クルーズ旅行をご提案します。
空室照会・料金照会など、お気軽にお問い合わせください。

キャンセル料発生日にご注意を
海外クルーズ、特にロングクルーズは、通常の海外旅行と比べて早くからキャンセル料が発生します。場合によっては、ご予約と同時に事務手数料が発生するコースもあります。
船会社や日数によっても異なりますので、ご予約時に必ずご確認ください。

査証・予防接種
通常ならば査証(ビザ)が必要な国でも、船の寄港地として上陸する場合は、ビザ免除になることがほとんどです。
予防接種も含めて、事前にご確認ください。

海外旅行保険
万が一に備えて、海外旅行保険には必ずご加入ください。3ヶ月以上もかかる世界一周旅行なので保険料は高めですが、海外での治療費や入院費はかなり高額です。また、クレジットカードに付帯の海外旅行傷害保険の補償期間は最長90日間であることがほとんどですので、91日以上のクルーズの場合は、ご注意が必要です。




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