船酔いの原因と対策

クルーズ旅行には興味があるけれども船酔いが心配で躊躇してしまうという方は少なくないようです。特に、普段から乗り物酔いをしやすい方や、過去に船酔いをした経験がある方は、不安を感じてしまうかもしれません。しかし、最近はほとんどのクルーズ船に、横揺れをコンピューターで制御するシステム(フィン・スタビライザー)が設置されており、船酔いしにくい環境が整っています。さらに、船の揺れが少なくなるように考えられた航路スケジュールが組まれているなど、最も揺れが少ないとされる航海速度で運航したりなどの工夫もされています。また、船酔いは、対策をしておけば症状を軽減させることができます。心配な方は、船酔い対策を万全にしておくことで、安心してクルーズ旅行を楽しむことができるでしょう。ここでは、船酔いの原因と対策についてご紹介します。

船酔いの原因を知る

船酔いは、主に自律神経の乱れが原因で起こります。
人のからだには倒れたりしないように、自動的に姿勢を保つ調整機能(反射)があり、これを平衡機能〈へいこうきのう〉といいます。乗り物に乗って、前後・左右・上下(最も酔いやすい刺激)などの刺激を内耳が受けると、その情報が脳へ送られるのですが、慣れない刺激がくり返されると情報過多となり、脳が混乱して、自律神経に異常な信号を送ってしまいます。そうすると、生あくびや気持ち悪さなどをおこし、船酔いと言われる症状が起きてしまうのです。船酔いのしやすさに個人差があるのは、外部から刺激を受けた時の自律神経の影響の受けやすさが人によって違うことが要因です。

高級クルーズ船は船酔いしにくくなっています!

動くホテルと言われているクルーズ船。特にラグジュアリー・クルーズはベストシーズンの海域に配置されています。ベストシーズンとは、天気が良く気候が良い観光シーズであることもありますが、海が荒れないシーズンでもあるのです。また、定期的に決められた航路を進む連絡船とは異なり、台風などで海が荒れてくると寄港地を変更して対応するなど、荒れた海をクルーズすることがないようになっています。また、技術の進歩により、横揺れをコンピューターで制御するフィン・スタビライザーが完備されることにより、時化(しけ)などに遭遇しない限り揺れることが少なくなっています。

酔ってしまったら、、、

1、酔い止め薬などを服用する 
※心配な方は必ず日本から持参しましょう。
2、できるだけ新鮮な空気を吸う
3、楽な姿勢を取る
4、衣服を緩めて緊張を取る
5、水平線など遠くを見るようにする
6、腹式深呼吸をする。

揺れにくくなっているクルーズ船ですが、万一に備えて乗船する前にしっかりと対策をして、快適なクルーズ旅行を思う存分楽しんでください。